星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

昆虫

芋虫の好き嫌い〜タイワンキシタアツバ、フクラスズメ

週末の自然観察散歩で、道端の側溝に沢山のイラクサが生えているのを見かけました。何気なく見ていると、ある違和感を感じました。下の写真ですが、左のイラクサの葉と右のイラクサの葉が微妙に違います。左の方が緑色が濃い気がします。触ってみると、左の…

寄生蜂に寄生する蜂?〜キスジセアカカギバラバチ

腹に黄色い筋があって、胸が赤い意外とカラフルなハチに出会いました。これなら図鑑で見つけられるだろうと思って調べると、キスジセアカカギバラバチだと分かりました。黄色い筋があるから「キスジ」、背中が赤いから「セアカ」、そして「カギバラ」は、腹…

ウラギンシジミの幼虫の不思議な行動

ウラギンシジミという、シックな装いの蝶がいます。今日、その幼虫を見つけたので紹介します。ちょっと変わった行動をします。 ウラギンシジミは、名前の通り翅の裏側が銀色(白に近い)をしています。 翅を閉じて止まるので、表側の写真はほとんど撮れませ…

大人の自由研究〜セミの抜け殻集め

夏休みも終わり、子供たちの自由研究の作品展が始まりました。私が住んでいるの市の作品展のリストを見てみると、小学生2年生の「ナミアゲハのサナギの色のふしぎ~どんなりゆうでサナギの色がちがうのかしらべてみた」というのがあったり、すごいところに…

晩夏に現れる南方系の昆虫〜ウラナミシジミ、ウスバキトンボ

ここ岐阜県で、この時期にだけ見られる昆虫がいます。それは、毎年南からやって来るのですが、寒さで越冬できない昆虫たちです。どうしてそんな無謀なことをするのかは分かりませんが、将来地球が温暖化することを見越して、生息域を増やすためかもしれませ…

神秘的な寄生バチ〜キイロトガリヒメバチ

動物の中で最も種の数が多いのが昆虫です。昆虫の中では、甲虫(世界で37万種)、チョウ・ガ(13万7千種)、ハチ(13万種)の順に種数が多いとされています。ですがハチは、似たものが多くて、まだ分類が進んでいません。もしちゃんと分類できたら、ハチは動…

美しい蛾〜キスジホソマダラ

美しい昆虫は色々いますが、今回出会ったこの昆虫は、本当に端正な美しさを持っています。キスジホソマダラというマダラガの仲間です。体全体(触角も脚も)がメタリックブルーで、黒い翅に黄色い紋があります。美しいというと蝶ばかり思い浮かびますが、美…

生き延びるためについた模様〜クロコノマチョウとジャノメチョウの仲間

いつもの観察場所を歩いていると、ちょっと薄暗い林で、じっとしているジャノメチョウの仲間をよく見かけます。全体的に地味な色をしているのですが、蛇の目模様(眼状紋)があるので、逆に目を引いてしまいます。この蛇の目模様ですが、天敵の鳥などを驚か…

スクープ!カマキリがセミを襲う!

今日も自然観察散歩に行ってきました。暑かったです。 でもすごいものを見ました。ハラビロカマキリ(実はムネアカハラビロカマキリ)の幼虫が、アブラゼミを襲ったのです。セミは、逃げようとして翅をばたつかせますが、カマキリは、飛べないようにしようと…

抜け殻もいろいろ〜ヒグラシ、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミ

7月になると、いつもの観察スポットでもセミが鳴き始めました。また道端のササの葉には抜け殻が付いていました。抜け殻もよく見ると、大きさや外見でセミの種類が分かることに気付きました。 まず、ヒグラシです。小さめの抜け殻で、外見はツクツクボウシに…

キリギリスと間違えた!〜コロギス

今日出会ったバッタの仲間、立派な産卵管を持ち、透き通るよな緑色をしていました。どう見てもキリギリスの仲間と思い、帰ってから「キリギリス 種類」で検索してみました。ですが、なかなか一致する写真が見つかりません。そもそも産卵管が上に反り返ってい…

幼虫さん達大集合

ある場所で、虫の観察を始めてから3年目の夏を迎えました。少しずつ名前を覚え、小さな虫にも気付くようになってきました。名前を調べるときに難しいのが、幼虫です。図鑑には主に成虫の写真が載っていて、幼虫はなかなか見つかりません。ネットで調べても、…

ハチのゆりかご〜ハキリバチ、トックリバチ

葉っぱがかじられていると、近くに芋虫などの昆虫がいないか探す習慣ができてしまいました。丸くかじられた葉を見つけ、観察していると、、、 なんとハチが飛んできて、葉を切り始めました。数秒で丸くかじり、それをどこかに運んで行きます。そして、しばら…

だるまさんが転んだ〜カマキリの幼虫とハナアブ

ハラビロカマキリの幼虫を見つけたら、近くの葉の先にアブが止まりました。その距離、15センチ。アブはじっと止まったままで、カマキリの存在には気付いていないようです。どうなるかと見ていたら、カマキリがゆっくりとアブに向かって移動を始めました。そ…

何見てんの!?〜ヒメウラナミジャノメ、ヒカゲチョウ、アケビコノハの幼虫

昨日の週末散歩で、ちょっと変わった芋虫を見つけました。ぜひ紹介したいのですが、芋虫が嫌いな方はごめんなさい。 さて、その芋虫にいく前に、ヒメウラナミジャノメ。名前に「蛇の目」とあるように、翅に目のような紋があります。専門的には「眼状紋」とい…

飾りじゃないのよ・・〜シロテンクロマイコガ、アミガサハゴロモ、グンバイトンボ

いつもの週末散歩で、ちょっと変わった飾りを付けた虫たちに出会いました。 最初は、シロテンクロマイコガです。1センチもない小さな蛾です。白黒縞々の毛が生えた棒状のものが左右に飛び出しています。最初は翅が変形したものかなと思ったのですが、ラジオ…

レッツ・ダンス!〜ギンスジトガリホソガ

葉の上で、5mmくらいの小さな虫がクルクル回っているのを見つけました。写真に撮って拡大すると、蛾のようです。それも銀色のスジが光っている綺麗な蛾です。ネットで調べると、ギンスジトガリホソガという名前でした。 (2023.6.23撮影) クルクル回っている…

日本にも珍虫が〜イチモンジカメノコハムシの幼虫、蛹、成虫

以前、NHKの「ダーウィンが来た!」で、コスタリカの珍虫たちが紹介されていて、そこで、尾に自分の脱皮殻を何段にも繋げて、鎖のような造形を作っている幼虫が出てきました。自分の体の何倍もある盾を作って、前や後の攻撃者に向けるそうです。ビックリな生…

河原の居酒屋〜アゲハのオスたち

鳥を観察するために、川岸を歩いていると、河原に5羽くらいのアゲハが集まっているのを見つけました。不思議な風景だったので、近寄って見ると。。 白い糞(サギの糞かな)に口吻を伸ばしていました。以前にも、ウラギンシジミやルリシジミが、鳥の糞を吸っ…

キカイダー?〜左右の色が違うナミテントウ

今日、少し変わったテントウムシを見つけました。下の写真はナミテントウです。ナナホシテントウのように見えますが、斑紋の数が七より多いですよね。ナミテントウは、斑紋の数、色、形が多様で、なんと200以上の模様パターンがあるそうです(一番下のリンク…

かくれんぼする昆虫たち〜カクツツトビケラ、アワフキ、クルミマルハバチ、ヨツメアオシャク

昨日の週末散歩では、たくさんの昆虫を見ることができました。中でも、自分の姿を色々なもので隠した(かくれんぼする)昆虫が多かったので、紹介します。 まずは、川の浅瀬に沈んでいた落ち葉に着いていた、長さ1センチくらいの四角い筒。この中にカクツツ…

今年もカメノコテントウの季節がやって来ました

一昨年から、オニグルミの木でカメノコテントウの観察を始めました。 そして今年も、カメノコテントウが出てきてくれました。まず下の写真ですが、白い卵を食べていました。自分の卵を食べたらダメでしょ、と思ったのですが、これは別の昆虫の卵でした。 カ…

今年もトンボが現れました〜ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの群れ

いつもの週末の散歩で、今年初めて、トンボに会いました。下の写真の場所には、9匹のカワトンボが止まっていました。その内4匹が写っています。カワトンボは、イトトンボを少し大きくした感じのトンボです。このカワトンボを見て、毎年不思議に思うのです…

ヒゲがながーい虫たち〜ニッポンヒゲナガハナバチ、ヒゲナガガの仲間

花にミツバチが集まっているなと思ってみていると、少し違和感があるハチがいました。触角が明らかに長いのです。大きさはミツバチと変わりません。調べると、ニッポンヒゲナガハナバチでした。オスの方が触角が長いそうなので、下の写真はきっとオスですね…

オレンジ色のマフラーをまとった春の女神〜ギフチョウ

今日、旧街道を歩いていて、春の女神といわれるギフチョウに出会いました。今日は少し肌寒かったのか、じっと止まったままで、近付いても逃げません。美しくて、しばし見とれてしまいました。 写真を撮って後から確認すると、正真正銘の女神さま!メスのギフ…

春が来た!甲虫も出た!〜カクムネベニボタル、ニワハンミョウ、イタドリハムシ

3/11のお散歩で蝶が姿を現したという記事を以前書きましたが、今日4/1の散歩では、蝶に続いて甲虫が姿を見せてくれました。どれもお洒落な甲虫たちでテンションが上がりました。 まずはカクムネベニボタルです。初見でした。少し光る紅色の前翅と櫛状の触角…

誰の仕業?〜オオカマキリの卵鞘

先週、オオカマキリの卵鞘を2つも見つけ大喜びしていました。そして今日、同じ場所を探したのですが、なかなか見つけられません。時間をかけて探してみると、卵鞘のかけらがわずかに残った枝を発見! つまり、この1週間に誰かが、2つの卵鞘を食べてしまった…

春が来た!〜キタテハ、キタキチョウ、テングチョウ

今日の鳥見散歩で、いきなり蝶が姿を現しました。写真は上から、キタテハ、キタキチョウ、テングチョウです。3種とも成虫で越冬する蝶です。長い冬を、どこかでじっと過ごしていたのでしょう。でも越冬中の蝶をまだ見たことはありません。そして、タンポポ…

12月の昆虫たち〜ナナホシテントウ、キタキチョウ、オオアオイトトンボ、ベニシジミ

いつもの週末散歩、快晴で風もなく、ポカポカした陽気でした。だからでしょうか、12月だというのに、たくさんの昆虫が姿を見せてくれました。 テントウムシは冬の間、隙間に潜り込んで越冬しているはずですが、今日は外に出て活動していました。お日さまが恋…

セイタカアワダチソウに集まる蜂たち〜ニホンミツバチ、セイヨウミツバチ

花が少なくなってきたこの時期、セイタカアワダチソウの花に、たくさんの蜜蜂やハナアブが集まっていました。その蜜蜂をよく観察すると、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類がいました。全体的に黒っぽいのがニホンミツバチで、オレンジ色なのがセイ…