星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

メジロの舌と柿の実

f:id:hoshikakera:20220121100942j:plain

舌切り雀という昔話では、おばあさんが雀の舌を切ってしまいます。この話しから、鳥には舌があることを薄々知っていましたが、見たことがありませんでした。先日、メジロが山の柿の実を美味しそうに食べているのを見かけました。近くでカメラを向けても、食べるのに一生懸命で逃げません。何枚か写真を撮って、よく見てみると嘴の間に舌が写っていました。下の拡大写真がそれです。

f:id:hoshikakera:20220121100945j:plain

川上和人著「トリノトリビア」によると、メジロの舌先はブラシのように枝分かれしているそうです。竹箒のようなイメージかな。その舌を柿の実に差し込んで、熟した果肉を絡め取っているように見えます。そういえば、まだ柿の実が堅いうちはメジロは食べに来ません。最初は渋いのかなと思っていましたが、実は固いと上手く舌を使えないからかもしれません。