網戸の内側にアリがいたので、外に逃がしてあげようと、ティッシュでつかんで外に離そうとすると、なんと糸にぶら下がって出てきました。アリが糸?よくよく見ると、脚が八本でした。ということはクモ?!これはアリに擬態したクモ、その名もアリグモでした。それにしても、どうして家の中にいたの?
不思議は募ります。どうしてクモがアリに擬態しているのでしょうか。以前、アリに擬態した別のクモを見ていました。下のアオオビハエトリです。こちらはアリを油断させてアリを捕食するために、アリに擬態しています。写真では実際にアリを食べています。ところが上のアリグモは、アリを食べないそうです。アリを嫌う捕食者から身を守っているというのが一般的な説明のようですが、いまいち納得できないところがあります。完全にアリに擬態していることで、本来のクモとしての餌を採る能力(跳躍力など)を失っているという話しもあります(記事の最後にあるリンクを参照ください)。
さて、アリグモとアオオビハエトリが出会ったら、どうなるでしょうか。きっと、アリグモは食べられてしまうでしょう。アリでもないのに。
やっぱり自然は不思議でいっぱいです。
【2022.6.5追記】
今日、アリグモのオスに出会いました。オスは上顎が発達していて、とてもユニークな顔をしてます。