今日の散歩で、とても変わった昆虫に出会いました。アカハネナガウンカです。綺麗な橙色の5ミリほどの体に異様に長い翅が付いています。写真でよく見ると、カラスのように口が尖っていて、涙型の白い目には小さな黒目があり、とても愛嬌のある顔をしています。まるで笑っているようです。
よく考えると、昆虫は複眼(沢山の目の集まり)なので、人間のように黒目、いわゆる瞳孔があるわけがありません。なのに、どうして黒目があるように見えるのでしょうか。それにその黒目はいつもこちらを向いているように見えます。
調べるとこれは偽瞳孔(にせの瞳孔)というそうです。眼の奥の中心に黒い部分があって、私たちの目と複眼とその中心部が一直線になると黒く見える仕組みです。
これまで撮った写真を見直すと、偽瞳孔を持っている昆虫がいました。確かにカマキリはいつもこちらを見ていると錯覚していました。
↓ハラビロカマキリ
↓オジロサナエ