先日、ヤマガラが、茶色の木の実をくわえているのを見つけました。(12/27撮影)
その実を足で挟み、コンコンコンという音をさせながら突いています。
中身を食べ終わったのか、すぐに地上に降りて、次に食べる実を拾いました。
食べていたのはエゴノキの実です。ここはエゴノキが生えていて、秋に沢山の実を落としています。
秋(10月頃)、エゴノキは、このような緑色の実を沢山付けます。
実を採って皮を剥いてみると、みずみずしい果皮が付いていました。そしてこの果皮を剥くと、中にコーヒー豆のような種子が現れました。上のヤマガラが食べていたのは、実の中の種子の部分だったんですね。(10/29撮影)
実はヤマガラは、このエゴノキの実を、木になっているときも食べます。その時は、実から器用に種子を取り出し、果皮の部分は下に捨てていました。
ヤマガラが捨てた果肉部分を拾ってみました。器用に剥いていますね。この果皮の部分にはサポニンという毒があるそうです。だから捨ててしまうのでしょう。
種子を割ってみると、みずみずしい白い部分がありました。ここは毒がなくて、美味しいんでしょうね。ちにみにこの種子、とても固くて、ペンチを使って割りました。この種子を割ることができるのがヤマガラぐらいなのかもしれません。(12/28撮影)
ここでもう一つ、分かっていないことがあります。落ちたエゴノキの実を食べるときは、実の中に入っているエゴヒゲナガゾウムシの幼虫(ちしゃ虫)を食べているというWeb記事を見つけました。今のところヤマガラが幼虫を食べているところを見られてはいないのですが、これからよく観察してみようと思います。
確かに落ちている実には、このように穴が開いているものもありました。でも割ってみても、中は空で、幼虫はいませんでした。