星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

ハルリンドウの生きのこり術

4月は、毎週のようにハルリンドウが咲いているところを散策しました。いつも綺麗な花を咲かせていて、ずいぶん楽しませてもらいました(花期がすごく長く感じました)。GWにしばらく外出していて、今日、2週間ぶりに同じ場所を訪れました。朝まで雨が降っていて、花は閉じているだろうなと思いつつ観察すると、思いがけない変化が起きていました。

 

最初に、4月26日に撮影したハルリンドウを見て下さい。綺麗な花を咲かせていますよね。まだ、つぼみも見られます。

そして2週間後の、今日見たハルリンドウです。えっ?つぼみから白い花が飛び出している!

上から見ると、意味が分かりました。たくさんの小さな種が見えました。白い花のように見えたのは蒴果(さくか)という種子が入った包みでした。同じ蒴果を作るアサガオやユリは、種が熟したときには、花びらもなく枯れたような状態なのに、ハルリンドウはつぼみに見える状態からいきなり蒴果が出てくるのですね。びっくり!

さらに不思議は続きます。この種子はどうやって地面に散布されるのでしょうか。上を向いていて、このままでは地面に落ちません。試しに指で触って見ましたが、種子は出てきませんでした。

ネットで調べてみると、なんと雨の滴が当たって、種子が蒴果から流れ落ちる仕組みだそうです(雨滴散布)。また、ハルリンドウは水が流れているような湿地に咲くので、種子が雨水に流されて広がっていくのだと思います。晴れの多い4月に花を咲かせて、雨が多くなる5月に蒴果を付けるとは、なんて理にかなっているのでしょう。

 

【2025.5.11追記】

晴れていたらどうなるのか気になって、今日同じ株を確認しに行きました。昨日、開いていた蒴果がなんと閉じていました。

好奇心は深まるばかり。ペットボトルに入れて持っていった水を少しだけかけてみました。そうしたら、蒴果がちょっと開きました!実験成功です。

ハルリンドウの花は、晴れないと開かないのに、蒴果の方は雨が降らないと開かないのです。ますます自然界の不思議に魅了されてしまいました。

 

【2025.5.25追記】

昨日見たハルリンドウです。 蒴果の部分がろくろ首のように上に伸びて、もう中の種はなくなっていました。この状態で横に倒れている株もありました。これで花の役割を終えたのですね。