昨日、ものすごく長い産卵管を持ったハチに会いました。産卵管の長さは体の長さを超えています。あっ、どうしてこれが産卵管かと知っているかというと、これまで寄生バチを何度か見ているからです(日本の4,500種のハチの半数以上が寄生バチ)。でもこれほど長いのは初めてです。(図鑑ではウマノオバチという産卵管が体長の6倍ぐらいある寄生バチがいるのを知っていて、いつか会えるのを楽しみにしています)

さて、この寄生バチの名前ですが、持っている図鑑にはなく、コケ図鑑を出版されている左木山氏のブログで見つけました。「キタカミキリコマユバチ」という名前でした。もちろんメスで、腹部が白いのは、これから産む卵が透けて見えているとのこと。

そして、どうして産卵管が長いのか分かりました。寄生するのがカミキリ虫の幼虫だそうです(名前にカミキリと付いているように)。つまり木の幹に穴を掘って暮らしているカミキリの幼虫に、穴の外から産卵管を突き刺して卵を産み付けるというわけです。ハチの幼虫はカミキリの幼虫の体液を吸って大きくなり、カミキリの幼虫は死んでしまいます。
一見、残酷なような気がしますが、カミキリの増えすぎを抑えて、森の木を守っているという見方もできます。森は生き物たちがうまくバランスをとって生活している場所なのです。