ヒメタイコウチは、ハッチョウトンボ、ヒメヒカゲとともに、東濃地方の湿地に生息する珍しい昆虫です。また、水生昆虫なのに泳がない、翅があるのに飛ばない不思議な昆虫です。
今年4月に初めて生息地の水たまりを見つけてから、毎週末の定点観察を続けました。6月初旬に初めて幼虫を見つけ、だんだん大きくなっていきました(ヒメタイコウチは5回脱皮するそうです)。大きさの異なる幼虫が同時に見られることも。

そして昨日、ついに幼虫が成虫になったところを見つけました。
最初にこのヒメタイコウチを見つけたのですが動きません。草で突いてみたのですが、やはり動きません。最初は溺れて死んだのか?と思いました。

すると、近くから成虫のヒメタイコウチが現れました。大きさ2センチで、黒光りした鎌を持つ立派な大人です。飛べないけど歩くのは結構早いです。

近くの苔のなかに逃げていきました。短い間の出会いでした。

そこで気が付いたのです。最初に見た動かないヒメタイコウチと思ったのは、実はさっき見た成虫の抜け殻だったのです。白い糸状のものが見えますが、これはセミの抜け殻にも見られる気管の抜け後です。ちょうど脱皮が終わった後だったのですね(脱皮中を邪魔しなくてよかったです)。
ヒメタイコウチの抜け殻は、すくって持ち帰りました。今、その抜け殻を見ながら朝食を食べています。