星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

ヒメタイコウチのお食事風景

今年の4月27日にヒメタイコウチの生息地を発見してから、約4ヶ月がたちました。6月初旬に幼生を見つけ、7月20日には脱皮直後の成虫を見つけています。

(↓過去記事です)

 

そして今日、ヒメタイコウチが食事しているところを見ました!

 

ヒメタイコウチは、水生昆虫にもかかわらず、泳げないので、同じ仲間のタイコウチのように水中の小魚やオタマジャクシを捕食できません。なので、何を食べて生きているの?という疑問が湧いてきました。ネットには、「橿原市昆虫館では、小さな幼虫にはミズムシ、大きな幼虫と成虫にはクマワラジムシを主なえさとしてあたえています」という情報もありました。でも、野生でワラジムシが都合良く歩いてきて、ヒメタイコウチの目の前を通るとは思えません。

 

ヒメタイコウチが捕まえていたのは、クモの一種でした。写真を拡大したら、クモの顔が写っていました。前脚の鎌は、しっかりとクモの足を挟み込んでいます。


ヒメタイコウチが野生で何を食べているのかという文献はほとんどなく、「日本の昆虫⑭ヒメタイコウチ(文一総合出版)」には、「食事中のヒメタイコウチに出会う機会は非常に少ない。私達が10年以上研究を続けてきて捕食中のヒメタイコウチに出会ったのはたったの31回であった」と記されています。そして、たまたま目の前を通った生き物なら何でも捕食するようで、6割は陸上性の生き物だそうです。クモも1回カウントされていました。ダンゴムシや芋虫も食べたそうです。

 

ヒメタイコウチは、泳げないし、飛べません。歩きもそんなに速くありません。それでも絶滅しないのは、好き嫌いせずに何でも食べるからかもしれません。