同じタイトルで、マメゲンゴロウの幼虫、名前にミズムシが付く昆虫と、水中(または水際)で暮らす昆虫を紹介してきましたが、探してみるとまだまだ他の昆虫が見つかりました。
今日紹介する昆虫は全て幼虫で、水たまりの底の泥の中に隠れていました。木の棒で泥の表面ををなぜるとひょっこり出てきます。
まずカゲロウ(たぶんフタバカゲロウ)の幼虫です。大きさは8mmくらい。すごく泳ぎが早くて、捕まえるのが大変でした。長くて細い触角と3本の縞模様の尾があります。腹部に小さな足のようなものが複数ありますが、これはエラです。

下から見た方がエラがよく見えます。見た目が原始的ですが、そのはず、最初に空を飛んだ昆虫がこのカゲロウです(3億5,000万年前、次がトンボで3億2,500万年前)。でも可哀想に成虫の寿命は数時間で、口もないそうですよ。それでも滅びないのは、すごいことです。

次は、イトトンボ(たぶんキイトトンボ)の幼虫(ヤゴ)です。尾が3本なのは、カゲロウと一緒ですが、腹部にエラがありませんね。3本の尾がエラで尾鰓と呼ぶそうです。カゲロウと少し体のつくりが違います。

最後にちょっとレアなセンブリの幼虫です。大きさは15mmはあったような。牙があって獰猛そうな顔つきです。尾は1本で、腹部に7対の細長いエラがあります。

最初この写真から名前を調べるのは、とても大変でした。少なくとも図鑑(文一の水生昆虫ハンドブック、日本の水生昆虫など)では見つかりません。Googleレンズに写真を入れると、かろうじて検索に引っかかりました(兵庫県立 人と自然の博物館のサイト)。
ヘビトンボの仲間で、ネットで成虫の写真を見ると形は似ていますが、ヘビトンボの翅は透明で、センブリの翅は黒かったです。これまでの写真を見返しましたが、成虫は見ていないようです。いつも見ているカワゲラと思って、スルーしていたかもしれません。残念!これからちゃんと探さねば。
さて、カゲロウ、イトトンボ、センブリの幼虫を紹介しましたが、見た目は細長くて、エラがあったり、よく似ています。成虫になると翅が生えて飛ぶのも一緒です。でもセンブリ(ヘビトンボ)だけが全く違う生態を持っています。実は、カゲロウとイトトンボは不完全変態、センブリは完全変態なのです。つまりセンブリだけが原始的ではない昆虫です(系統樹では甲虫に近い)。知らんかった。見た目だけでは分かりませんね。
【2026.4.3追記】
一週間経って、カゲロウの幼虫に小さな翅が生えていました。幼虫に生えた翅の子どもを「翅芽」と呼ぶそうです。不完全変態ならではの成長過程ですね。カゲロウは、この後、亜成虫という変わった状態で陸上に上がり(つまり翅で飛べる状態)、さらにもう一度脱皮して成虫になります。

【2026.4.5追記】
最初に紹介したセンブリの幼虫が、成虫になりました。顔の形に、幼虫の名残があります。でももう牙はなく、花粉を食べるらしいですよ。

センブリには、数種類いるのですが、外見では判別出来ないそうです。また図鑑も開いてもほとんど見つけられません。それくらいマイナーな昆虫なのです。