今年になって、水たまりの水生昆虫に興味が湧き、スポイトで吸っては、プラスチックケースに入れて観察しています。そして、水生昆虫と言っても、トンボのヤゴから、甲虫の幼虫、カゲロウ、カワゲラなど色々な種類がいることを知りました。
今日は種類を特定するためのエラ(鰓)の場所について書いてみたいと思います。
まず、イトトンボのヤゴの鰓です。葉っぱ(もしくは団扇)のような3本の尾があります。これが鰓で、尾鰓(びさい)と呼ぶそうです。この尾鰓ですが、上から見ると棒にしか見えません。団扇上の形は横からしか見えないのです。どうしてかというと、この団扇状の尾を左右に振って泳ぐからです。魚に近い泳ぎ方ですね。

次は、カゲロウの幼虫です。イトトンボのヤゴと同じように3本の尾があり、ふさふさした毛があります。実は、これは鰓ではありません。泳ぐために使う道具です。カゲロウはこの尾を上下に振って、かなり素早く泳ぐことができます。だから、泳いでいるところを見ると、真っ直ぐ直線的に移動します(ヤゴはクネクネした泳ぎ)。
話は逸れましたが、鰓は、腹部の両脇から出ているふさふさした突起物です。この鰓をドミノ倒しのようにパタパタ動かしていました。新鮮な水を鰓に送り込んでいるようです。

最後はカワゲラの幼虫です。さて、鰓はどこでしょう?尾でも腹部でもありません。
頭と胸の間にウーパールーパーみたいな髭状の突起が見えますか?これが鰓なのです。この鰓は動きません。だからカワゲラは綺麗な水が流れている(いつも新鮮な酸素がやって来る)場所でしか生きられないのです。

水生昆虫は、魚と違って一度陸で生活していた(気門で呼吸をしていた)昆虫が、再度水に生活の場を変えたものです。だから、独自に鰓を作らなければなりませんでした(尾にシュノーケルを付けて直接空気を取り込むものもいます)。種類によって鰓の場所も使い方も全く違うのも納得です。すごいな。