星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

無事冬を越すことができました〜ルリタテハ、ウラギンシジミ、クロコノマチョウ

蝶の仲間は、卵、幼虫、蛹、成虫と様々な形で越冬しますが、成虫越冬は少数派で数えるほどしかいません。その中で最近見た越冬蝶を3種、紹介します。

 

【ルリタテハ】

食草であるサルトリイバラの周りを成虫越冬したルリタテハが飛び回っていました。これは産卵する葉を吟味しているなと思い、カメラを持って待ち構えていました。1つの葉に2,3秒止まったと思うと、飛び去って行きました。

あれっと思って、その一瞬止まった葉を見てみると、卵が1つだけ産み付けられていました。先日ギフチョウの卵がカンアオイの葉の裏に6個ほど産み付けられていたのを見ていたので、このあっさりとした産卵にビックリしてしまいました。確かにルリタテハの幼虫はたくさん葉を食べるので、ここに複数個産むとケンカになるのでしょう。

 

【ウラギンシジミ】

成虫越冬したウラギンシジミです。翅裏の銀白色の鱗粉がほとんど剥がれて、秋に見たきれいな姿ではありませんでした。やっぱり冬を越すのは大変そうです。無事春を迎えられる個体は少ないらしく、かつメスが多いそうです(写真の個体は、翅を閉じたままだったので、雌雄の区別はつきませんでした)。[参考:白水隆著、日本産蝶類標準図鑑]

 

【クロコノマチョウ】

これも成虫越冬したクロコノマチョウです。クロコノマチョウは夏と秋の2回羽化するのですが、季節変異と雌雄で色が違うので、この個体は秋型のメスと分かります(他はもっと暗い褐色)。この地方は南方系のクロコノマチョウが越冬できるぎりぎり北限なのですが、今日初めて越冬個体を見ました(秋にはたくさん見られます)。

 

成虫越冬には色々と苦労があると思うのですが、なにかメリットがあるからそうしているのでしょう。でもその理由は調べてもよくわかりませんでした。