2月に引き続き、再度信州に野鳥観察に行ってきました。普段見ることのない鳥さんたちに会えたので、何回かに分けて紹介したいと思います。
今回は、いつも会っているエナガなのですが、ちょっと変わった鳴き方をしたので、動画を交えて紹介します。
普段のエナガは、ジュリッ、ジュリッやチュリュッ、チュリュッというふうに短い声を繰り返して鳴いています。それが今回、ツツリーリーリーリーと長く続く声で鳴いたので、ビックリしました。エナガがさえずった!と思ったのです。その時の動画(音声付き)を下に載せます。
帰って調べたのですが、エナガにさえずり(繁殖期のオスの声)はないようです。ですが、色々な発声で鳴き交わし、仲間どうしで会話をしているとのこと。今回の長い声もそのうちのひとつでした。参考本によると「チルルルル系」の長い発声は、天敵が来たときの「逃げろ!」という意味と、カップルどうしが「私はここにいるよ!」という意味で使われるそうです。今回聞いたときは周りにタカもいなかったし、逃げる素振りもなかったので、後者のカップルどうしのおしゃべりだったのかもしれません。ということはこの時期特有の貴重な鳴き声ということになりますね。やった!
参考:中村登流、エナガの群れ社会、信濃毎日新聞社(1991)