ジョウカイボンという昆虫に出会いました。カミキリムシに似ていますが、分類上はホタルに近いそうです。この昆虫の面白いところは、その名前です。昆虫の名前というと、その色、形を表す言葉が頭についていることが多いです。例えば、「ハラビロカマキリ」だと、腹部が幅広いことが名前から分かります。「ルリタテハ」だったら、翅に瑠璃色の模様があることが容易に想像できます。ところが、ジョウカイボンはどうでしょうか。名前からはその姿形が全く想像できません。
下のサイトには、次のように書かれていました。
「ジョウカイボンの名の由来：一説として、肉食性で強そうなところが平清盛の印象であるとされ法名、淨海坊（じょうかいぼう）から付けられたと言われたり、清盛が高熱の病気で亡くなったことと、昔の呼び名の火虫と関連づけた説があります。古くは西遊記に出てくるサゴジョウも法名を淨海坊といいます。淨海坊と言う法名は清盛1人についている名ではないようです。」
つまり、清盛かもしれない誰かの法名「淨海坊」が名前の由来ということらしいのですが、その人物とこの昆虫との関連性は不明だそうです。これでは謎は深まるばかりです。
ところが、上の写真の頭から胸の部分を見ると、平清盛（坊主頭と襟の目立つ着物、例えば下のリンクの写真）に似ているような気がします。あくまでも個人的な意見ですが、意外に姿形が名前の由来かもしません。
