星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

放蝶ゲリラ?〜アカボシゴマダラ、ムシャクロツバメシジミ

いつもの散歩で、とても綺麗な蝶に会いました。初めて見る蝶です。図鑑で調べるとアカボシゴマダラでした。えっ!!!!!分布は奄美諸島?!ここ(岐阜県)まで飛んできた?温暖化で北上してきた?

ネット検索すると、一番に国立環境研究所の侵入生物データベースが出てきました。サイトによると、「移入元: 大陸中国と考えられている.」「移入経路:“放蝶ゲリラ”による人為的な放蝶によると考えられている.」「侵入年代:1995年(埼玉県,一過性),1998年(神奈川県,繁殖・定着),2009年(伊豆大島), 2011年(茨城県)」とビックリすることが書いてありました。そしてもう特定外来生物(外来生物法)に指定されていました。

「放蝶ゲリラ」って何なの?怖すぎる!目的が分かりません・・・

 

専門家ではないので推測ですが、幼虫がエノキを食い尽くさない限り、オオムラサキやゴマダラチョウに影響を与えることはないと思います。でも、これから会ったときに、感動ではなく、微妙な気持ちになるのが辛いですね。蝶は何も悪くないのに。

 

もう一種、紹介します。こちらは9月1日に会った蝶です。図鑑で見ると、岐阜県では珍しいクロツバメシジミに似ているので一瞬喜んだのですが、、どうも違和感があります。クロツバメシジミには尾状突起(後翅にある出っ張り)がないのです。Googleレンズで検索すると、ムシャクロツバメシジミが出てきました(図鑑には載っていないのに)。そしてなんとこちらも外来種!移入経路はよく分かりませんが、輸入した多肉植物に付いてきたと書いているサイトがありました。それを見て、多肉植物を輸入しているんだ(真偽は分かりませんが)と、こちらも微妙な気持ちになりました。