星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

増改築物件〜ツバメの巣

私の住む岐阜県東濃地方では、3種類のツバメが繁殖します。ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメです。ツバメより少し大きくて腰が赤いと、コシアカツバメ、少し小さくて腰が白いと、イワツバメです。

この3種類、作る巣の形が違います。普通のツバメは、ご存じの通り、民家などの軒下にお椀型の巣を作ります。このとき、天井と巣の間には隙間があります。さて、下の写真はイワツバメの巣です。なぜか橋の下に巣を作ります(振動は大丈夫?)。巣は天井に完全にくっついていて、横に穴が開いています。二つの巣がくっついていることもあります。

次はコシアカツバメの巣が下です。イワツバメと同じく、天井にくっついた巣を作ります。そして筒状というか徳利状をしています。下の写真では、換気か排水のための配管を土台に利用しています。イワツバメと違うとことは、二つの巣がくっつくことはなくて、離れています。この辺では、学校の校舎やコンクリート製の集合住宅の軒で見られます。

さて、下の写真は誰の巣でしょう?下にお椀型のツバメの巣が見えます。そしてその上にコシアカツバメの巣があるようです。近くをコシアカツバメが飛んでいたので、おそらく今はコシアカツバメの巣なのでしょう。ツバメの巣を土台にして、コシアカツバメが巣を作ってしまったみたいです。

そして上の巣の近くにあった、別の巣が下です。今はスズメの巣になっていますが、色々な経緯があって、今の状態になっているのではないかと想像が膨らみます。まず、お椀型のツバメの巣があったと思います。次に、その上にコシアカツバメが巣を作ります。徳利型の巣で、右方向に伸びた先に入口があったのでしょう。その証拠に天井に泥の痕跡が残っています。そして最後に、その入口部分を壊し、手前方向に今ある入口を付けたという過程を想像しました。コシアカツバメとスズメのどちらが最後に改築したのかは分かりませんが、今はちゃっかりスズメの巣になっています。