NHK「昆虫すごいぜ!」の新作は、「赤とんぼ」がテーマでした。赤とんぼというと赤い色をしたトンボ全般というイメージがありますが、番組ではさらに厳密に分類していて、アカネ属を赤とんぼと定義していました。だから、南から渡ってくるウスバキトンボは赤とんぼではないことになっていました。また、田んぼの環境が変わってしまって、アカネ属が激減していることも紹介されました。確かに赤っぽいトンボというとウスバキトンボばかりで、赤とんぼの代表であるアキアカネを見ることはほとんどありません。
今年の夏から秋にかけて岐阜県東濃地方で見たアカネ属の写真を紹介します。色々な種類がいますが、翅や体の色や斑で区別します。名前を調べるのに使った図鑑は「日本のトンボ(文一総合出版)」です。
アキアカネ
マユタテアカネ ♂ 顔面に黒い眉条斑があるのですぐ分かります 顔が見えなくても♂は尾部の先端が上に反り返っているので区別がつきます 比較的よく見られます
ヒメアカネ ♂ マユタテアカネに雰囲気が似ているけど、顔面に眉条斑がありません 尾部の先端も反り返りません
ミヤマアカネ ♀ 翅に帯条の褐色斑があるのは本種だけです
ネキトンボ ♂ 頭、胸部まで赤くなります 翅の付け根が黄色く染まります
コノシメトンボ ♂ 翅の先端に黒斑があります ネキトンボのように顔まで赤くなります
リスアカネ ♂ コノシメトンボのように翅の先端に斑がありますが、胸部は赤くなりません