星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

初冬の昆虫たち〜ベニシジミ、キタキチョウ、マユタテアカネ、オオアオイトトンボ、ヨモギハムシ、ニトベミノガ、コカマキリ

11月23日、25日と続けていつもの場所に観察散歩に出かけました。たくさんの鳥に会えるかなと思って出かけたのですが、ちょっと期待外れでした。オオタカが出ているのか、他の場所に食べものがあるのか、何か理由があるのでしょう。

その代わり、こんな季節なのに、たくさんの昆虫に会うことができました。さすがに寒いので活動的ではないのですが、よく探すと結構いました。

 

まずは蝶から。最初はベニシジミ。春から夏の蝶だと思っていましたが、こんな時期にもいるのですね。ベニシジミには春型と夏型があって、夏型は前翅が全体的に黒っぽくなります(オレンジ色が目立たなくなる)。そして、このベニシジミは、なんと春型でした(いや秋型というのでしょうか)。オレンジ色がはっきりしています。図鑑にも「晩秋に羽化するものは春型と等しい」と書いてありました。羽化する時期によって翅の色が変わるなんてちょっと不思議です。

蝶は幼虫や蛹で越冬するものが多いのですが、キタキチョウは成虫で越冬します。ですが、これまで真冬にキタキチョウを見たことはありません。どこか見つからないところで、ひっそりと春を待っているのでしょう。

11月だというのにトンボもいました。でもあまり活動的ではありません。日当たりの良いところでじっとしています。こちらはマユタテアカネ。

こちらはオオアオイトトンボです。どちらも成虫越冬ではないので、子孫を残して命を全うするのでしょう。

次は甲虫です。この時期甲虫はほとんど見かけませんが、ヨモギハムシが道路を歩いていました。とても綺麗な青い光沢があって、見とれてしまいます。こちらは成虫と卵で越冬するそうです。お腹が膨らんだメスも見ました。

橋の欄干に、5ミリくらいの円錐状のものが、いくつか付いていました。最初はなにか分からず、抜け殻とか糞の類いかと思っていたのですが、なんと動き出したのです。これにはビックリ!アップで見てみると、中に芋虫がいました(写真には豆粒のような頭が写っています)。色々調べると、ニトベミノガの幼虫、つまりミノムシの仲間と分かりました。ミノムシというと、木にぶら下がっているイメージがありますが、こんな形態のもいるのですね。

11月23日には、カマキリも見ました。コマカキリ(写真)とムネアカハラビロカマキリでしたが、もう元気がなさそうでした。カマキリは卵で越冬しますが、親は産卵後もしばらく余生を送るそうです。

これで昆虫も見納めかな。今年も色々な発見がありました。楽しませてくれた虫さんたちに感謝!