星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

今年もトンボが現れました〜ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの群れ

いつもの週末の散歩で、今年初めて、トンボに会いました。下の写真の場所には、9匹のカワトンボが止まっていました。その内4匹が写っています。カワトンボは、イトトンボを少し大きくした感じのトンボです。このカワトンボを見て、毎年不思議に思うのですが、名前の違う2種類が一緒にいるのです。ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボの2種です。とても近縁なのですが、図鑑等では分布や形態の違いが書かれています。

さて、下の写真で、1匹だけがアサヒナカワトンボです。他の3匹はニホンカワトンボ。どれか分かりますか。右を向いた上側のトンボだけ、翅が透明ですよね。これがアサヒナカワトンボです。他は、翅が褐色です。だからニホンカワトンボです。この見分け方ができるのは、ここ中部日本だけのようです。

それでは、一匹ずつ観察してみましょうか。

まずはニホンカワトンボのオス。腹部の先端を見て、ペンチのようになっていたらオスです。ここでは、オスで、翅が褐色だと、ニホンカワトンボとなります。成熟すると、白い粉を吹いて、体が白くなります。

次は、ニホンカワトンボのメス。腹部の先端がオスと少し違います。そして、翅の縁紋(翅の先の方にある小さな紋)が白ければ、メスです。翅が薄い褐色なので、ここでは、ニホンカワトンボということになります。

最後に、アサヒナカワトンボのメス。上のニホンカワトンボのメスとそっくりです。ですが、翅が透明です。翅が透明だと、ほぼアサヒナカワトンボなのですが、ここでは、ニホンカワトンボのメスにも透明な翅を持つものがいます。ではどうやって見分けるかは、過去の記事を下にリンクしておきましたので、見てください。

1つの方法ですが、頭部を見てください。下のアサヒナカワトンボの方が明らかに大きくないですか。見比べないと分からないかも知れませんが、これも見分け方のひとつです。

 

hoshikakera.hatenablog.jp

hoshikakera.hatenablog.jp