1メートルぐらい離れて2匹のカワトンボがいるのを見つけました。どちらもメスで、見た目がそっくりです。誰が見てもこれは同じ種だと思うでしょう。
ところが、じっくりと写真を見比べると、これは違う種だと分かりました。上がニホンカワトンボ、下がアサヒナカワトンボです。あまりにも偶然で、どうして一緒にいたかは全く分かりません。
以前、この2種は(岐阜県では)翅の色で区別できますよと紹介しましたが、地域によって翅の色は様々です。私のいる岐阜県でも、今回のように、どちらにも翅が無色のメスがいます。
では今回、どうやってこの2種を区別したかを忘れないように書いておきます。
まず、頭部の大きさをみます。胸部に対する頭部の相対的な大きさを比べると、ニホンカワトンボの方が小さいそうです(人間に例えると小顔ということ)。写真を確認すると、確かに上の写真の方が頭部が小さく見えます。
次は、縁紋(翅の先にある白い紋)を見てください。縁紋を拡大した写真を下に載せました。ニホンカワトンボの方がアサヒナカワトンボより細長いことが分かります。アサヒナカワトンボの方は丸い感じ。
その他にも翅脈(翅にある筋)を数える方法もあります。詳しくは下のサイトを参照してください。写真を見てもだいたい分かるのですが、上のニホンカワトンボの方が翅脈が細かく見えます。