7月になると、いつもの観察スポットでもセミが鳴き始めました。また道端のササの葉には抜け殻が付いていました。抜け殻もよく見ると、大きさや外見でセミの種類が分かることに気付きました。
まず、ヒグラシです。小さめの抜け殻で、外見はツクツクボウシに似ているそうですが、7月の中旬はまだツクツクボウシが鳴いていなかったので、ヒグラシだと思います。触角の節の長さでもヒグラシとツクツクボウシは区別できるそうです。
次は、ニイニイゼミです。初めて見たのですが、全面に泥が付いています。見た目で他のセミと間違いようがありませんね。どうして泥まみれなのか分からないのですが、ニイニイゼミの幼虫は柔らかい土を好むと書いてありました。
7月の下旬に入って、アブラゼミも鳴き始めました。これで三種類の抜け殻が揃ったので、大きさを比べて見ました。左からアブラゼミ、ヒグラシ、ニイニイゼミです。アブラゼミが少し大きくて、ヒグラシとニイニイゼミは同じぐらいです。
【2023.8.26追記】
8月21日、ついにツクツクボウシの抜け殻を見つけました。
ヒグラシの抜け殻と大きさが似ているので、見分けるのが難しいです。でも並べてみると、よく分かります。ヒグラシ(左)は肩が盛り上がっていますが、ツクツクボウシ(右)はスッとして平らです。
上から見ると、ヒグラシ(左)はツルツルしていますが、ツクツクボウシ(右)はザラザラしています。だから、日が当たっていると、ツクツクボウシは白っぽく見えます。
【2023.8.27追加】
8/26、今度はミンミンゼミの抜け殻を見つけました。ミンミンゼミとアブラゼミの抜け殻はほとんど同じ大きさです。見分けるには、触角の根元から3番目の節の長さを見るそうです。短ければミンミンゼミ、長ければアブラゼミと分かります。下の写真では、左側がミンミンゼミ、右側がアブラゼミだと思います。