星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

誰の巣?〜カヤネズミ

週末は、川沿いの道を散歩して、鳥を観察しているのですが、空き地のオギ原のなかにソフトボールくらいの大きさの丸いものが目に入ってきました。やった!鳥の巣発見と思って近付いてみました。

綺麗な丸い形をした巣です。1月なので、もう使われていないでしょう。誰の巣か調べないといけないと思い、アップで写真を撮ったのですが、どうも不思議です。どこにも入口らしきものがなく、まったくの球形なのです。鳥の巣だったらどこかに穴が開いているはずです。

帰って調べて見ると、鳥ではなく、カヤネズミの巣であることが分かりました。親指くらいの大きさの日本で一番小さなネズミです。とても小さいので、入口がなくても巣材の隙間から中に入れるのでしょう。

今回は、なにげに近付いてしまいましたが、営巣中は近付かない方がよいみたいです。カヤネズミがいることが分かったので、春から新しい巣を探す楽しみが増えました。双眼鏡で探してみたいと思います。

 

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まんまるふっくら〜ジョウビタキ、スズメ、カイツブリ、カワラヒワ、イソヒヨドリ

寒くなって、布団からでるのがおっくうになり、朝の散歩をさぼりがちになっています。でも可愛い鳥さんたちに会いたいという一心で、散歩しています。

出会う鳥さんたちも寒いのか、羽毛を膨らませて真ん丸になっていました。今日は、この1週間くらいに見た真ん丸さんたちを紹介します。

 

【ジョウビタキ】お日さまみたいに真ん丸でした。やっぱり縁起がよさそう。

【スズメ】真ん丸の代表、ふくら雀です。

【カイツブリ】朝は食事の時間なのか、頻繁に潜水しています。もこもこの冬毛が暖かそう。

【カワラヒワ】いつも群れでいますが、日の出のとき、みんなが必ず太陽の方を向いて止まっています。なにかの儀式のようです。

【イソヒヨドリ】早朝、うちのマンションの廊下で、天井や壁にいる虫を食べてくれる、可愛いお掃除屋さんです。

【ツグミ】早朝のツグミさん。寒かったのか真ん丸でした。

 

カワガラスの潜水を見ました

川沿いの散歩道を歩いていると、常連の方が、カワガラスがいるよと教えてくれました。こんなに近くで見るのは初めてです。ツグミぐらいの大きさで、ずんぐりした体型で、脚がクイナの仲間のようにしっかりしています。その脚は、光の加減で銀色に光って見えました。体の割りに翼は小さくて、遠くまでは飛べそうにありません。

 

突然、目が真っ白になるので、ビックリ!これは、水に入るときに目を守るための薄い膜で、「瞬膜」というそうです。半透明で目は見えているようです。瞬膜で検索すると、犬や猫といった動物にもあるそうですよ。

 

水に入るといいましたが、カワガラスは川に飛び込んで、川虫(カワゲラ、トビケラ、カゲロウの幼虫)を採って餌にしています。川にダイブする様子が下の動画です。

 

そして下の動画のように、川底を歩きながら川虫を探します。こんな強い流れに逆らって歩けるなんてすごいです。脚がしっかりしているのも納得です。また、羽毛は完全に水をはじくので、濡れません。だから水中にいるときは、体の周りに空気の層ができて、体全体が白く見えます。動画でもなんとなく分かるのですが。。。

 

羽毛が水をはじくのは、尾羽の付け根にある脂腺というところから出る油を羽に塗りつけているからだそうです。見ていると、尾羽の付け根に翼を擦りつけている仕草が見られました。たぶん油を塗りつけているのだと思います。

 

図鑑にはこのようにも書いてありました。「比較的最近にツグミ類から分かれたとされるカワガラス科。世界に4〜5種類の小さなグループで、それぞれの種が別々の大陸に分かれて分布し、同じような環境で同じように暮らしている。」

ヨーロッパのカワガラスは胸が白かったり、南米には喉が赤いカワガラスもいるそうです。翼が小さく遠くまで飛べそうにない鳥なのに、世界中にカワガラスが生息しているなんて不思議です。

(参考:石塚徹;見る聞くわかる野鳥界 生態編、信濃毎日新聞社)

今年も冬鳥がやって来ました〜ベニマシコ、ジョウビタキ、アオジ

今日は、2週間ぶりの週末散歩。今シーズン初めて冬鳥たちに会うことができました。

まずはベニマシコ。お腹がうっすらと赤いので、オスですね。北海道にいるときはもっと赤いそうです。赤い鳥に会うとなんかテンションが上がります。

次はジョウビタキのオス。いろいろな所からヒーッヒーッという甲高い鳴き声が聞こえてきました。2羽のオスが近くにいるのも見られました。冬は縄張りを作るジョウビタキですが、到着したばかりで、まだ縄張りが確定していないようでした。

最後は、アオジ。ここでは冬にだけ姿を見ることができます。でも、藪の中でチッチッという声が聞こえるだけで、なかなか姿を見せてくれません。今日は木の枝に止まっているアオジを見ることができてラッキーでした。

 

番外ですが、オオタカ。たまに出てくるのですが、オオタカが現れると、他の鳥たちが一斉に鳴き止みます。そしてしばらくの間、静寂が続きます。ですから、私にとってオオタカは招かれざる客になっています。ちなみにここのオオタカは、コジュケイ、キジバトぐらいのサイズの鳥しか狙っていないようです。

最後の最後、偶々、面白い写真が撮れたので、載せておきます。ヤマガラが、カナムグラの実を枝からジャンプして取っていました。まだ実は青かったのですが、もう食べられるのですね。

エゴノキの実を食べにヤマガラが集まってきました

久しぶりに鳥さんの紹介です。昨日の観察散歩では、気温が下がったせいか、虫の数がガクッと減りました。もう葉の裏でじっとしているのだと思います。でも代わりに、可愛い鳥たちが姿を見せてくれました。名前が確認できたのは、ヤマガラ、シジュウカラ、ジョウビタキ、ウグイス、ホオジロ、キセキレイ、オオタカの7種でした。

エゴノキの実が熟したのか、数羽のヤマガラが集まっていました。まず柄の部分を嘴でくわえて枝から取り、それから柄の部分を実から器用に外します。次に、外側の緑色の果皮にはエゴサポニンという有毒物質があるので、これを器用に剥いて捨てます。

実から果皮を取り除いたら、中の種子を両足に挟んで、嘴で何回も突きます。種子の殻はかなり硬そうです。

下は種子を突いているところの動画です。

youtu.be

種子の殻が割れたら、中から白い柔らかそうなもの(専門的には胚乳というのかな)を取り出して食べました。下の写真で、嘴の先に挟んでいる白いものです。こんな小さなものを食べるために、すごい時間と労力をかけたと思うのですが、それほどおいしいののでしょうか。それにしても、毒のある実のさらに種の中身がおいしいことを、どうやって見つけたのでしょうね。ちなみにいくら観察しても、エゴノキの実を食べているのはヤマガラだけです。これもちょっと不思議です。

白い点々模様の幼鳥たち〜ササゴイ、オオルリ

久しぶりに鳥の話題です。夏も終わりに近づくと、可愛い幼鳥が姿を見せてくれます。いつもの観察場所で見た2種類の幼鳥ですが、偶然の共通点があったので、紹介したいと思います。

8/26に見たササゴイの幼鳥です。羽に白い点々模様がある(成鳥にはない)のが、特徴です。ササゴイは夏鳥なので、もうすぐこの子も南に行くのでしょう。

こちらは以前別の場所で見たゴイサギの幼鳥です。こちらも羽に白い点々があり、ササゴイの幼鳥とよく似ていますが、少し丸っこいのと、目が赤いところが違います。ゴイサギの幼鳥の方は、点々模様になぞらえて「ホシゴイ」と呼ばれているそうです。

続いて、8/28に同じ場所で、キビタキかオオルリ(メス)の幼鳥に会いました(目が大きいのでヒタキの仲間には違いありません)。こちらも羽に白い点々模様があります。点々模様がある点では、ササゴイやゴイサギの幼鳥と似ています。大きなクリクリした目が可愛いですね。

こちらは8/6に会ったオオルリのオスの幼鳥です。こちらにも背中に点々模様が見えます。もう尾と羽の先が綺麗な瑠璃色になっています。

他の鳥にも幼鳥に点々模様があるのか、興味が湧いてきました。

巣立ちました(2)〜イワツバメ、スズメ

以前、ツバメ、シジュウカラ、チョウゲンボウ、ヒヨドリ、エナガ、ヤマガラの巣立ちしたばかりの幼鳥を紹介しましたが、昨日と今日にかけて出会った新しいメンバーを紹介します。

最初はイワツバメです。自動車用の橋の下に巣作りしていたと思われるのですが、巣立ちした幼鳥が飛び始めました。でも長くは飛んでいられないようで、橋の側面(少し斜めに上を向いている)で休んでいました。この群れには、親も混ざっていますが、羽が明らかに短いのが幼鳥です。

幼鳥は、残っている産毛が邪魔なのか、しきりに毛繕いをしています。写真で気が付いたのですが、子供の足には、白い毛がまだ生えていないですね。ピンク色に見えます。

次は、スズメさんです。巣立ち直後なのか、まだ足がしっかりとしていません。まるでお団子のようです。羽をしきりに震わせて、親にエサをねだっていました。

 

 

 

巣立ちました〜ツバメ、シジュウカラ、チョウゲンボウ

この時期、鳥の雛も大きくなって、巣立っていきます。でも、親からはまだ離れられないようで、みんな近くに親がいました。

最初はツバメの幼鳥です。飛ぶ練習をしている途中で、くたびれたのか枝に止まってしまいました。そして、大きな口を開けて、親からエサをもらっていました。でも、親も独り立ちを促しているようで、エサを与えるそぶりだけのことがありました。

次はシジュウカラの幼鳥。頬の白いところが少し黄色味をおびていて、お腹のネクタイも、うっすらしかありません。こちらも近くに親鳥がいて、一緒に行動していました。

最後はチョウゲンボウの幼鳥。チョウゲンボウの幼鳥は、成鳥のメスとよく似ていますが、顔を見ると明らかに幼い感じがします。近所のデパートの屋上で繁殖するのですが、今年は4羽の幼鳥が巣立ちました。

親鳥も近くにいて、カラスが近寄ると、自分よりずっと大きな相手を追っ払っていました。

【2023.6.16追記】

ヒヨドリの親子。親がエサを与えていました。

【2023.6.24 追記】

エナガとヤマガラの幼鳥に出会いました。どちらも体の色がグレー一色で、とても地味です。でも可愛い!