昨日の週末散歩では、たくさんの昆虫を見ることができました。中でも、自分の姿を色々なもので隠した(かくれんぼする)昆虫が多かったので、紹介します。
まずは、川の浅瀬に沈んでいた落ち葉に着いていた、長さ1センチくらいの四角い筒。この中にカクツツトビケラ(の仲間)という水生昆虫の幼虫が隠れています。落ち葉を四角い小片に切って、それを組み合わせてこのような筒状の巣を作るそうです。ものすごく器用ですよね。そもそもどうして四角くしなければならないのかが不思議です(他のトビケラの巣は丸い筒状です)。
こちらは以前に撮影したカクツツトビケラの成虫です。触角の付け根に毛が生えているのが特徴です。見た目は蛾の仲間と間違ってしまいます。
(2021年11月21日撮影)
続いて、アワフキの仲間。植物の茎にこのような泡状のものがついているのをよく見かけます。この中にはアワフキの幼虫が隠れています。
ちょっと可哀想ですけど、泡を除けると、1センチにも満たないお腹の赤い幼虫がいました。この泡を自分で作り出すのですから驚きです。この泡の中に隠れて、植物の汁を吸っているそうです。泡には温度調節の役割もあると書いてありました。
そして、こちらが成虫です(上の幼虫と同種かどうかは分かりませんが、アワフキの仲間です)。ウルトラ怪獣みたいな目をしてますね。にらまれている感じ。
続いて、芋虫さんたちです。
オニグルミの葉に白い綿状のものが着いているのを見つけました。これはクルミマルハバチの幼虫(芋虫)です。下の写真には、二匹の幼虫が写っています。そして、葉の右上が欠けているのは、この幼虫たちがかじった跡です。
ちょっと拡大してみます。左側に丸い顔があって、黒い単眼が2つ見えます。ハバチの幼虫はみんな、目が丸くて、とても可愛い顔をしています。そして白い綿毛のようなものが体から飛び出ています。これは、自分の体から排出したロウ物質だそうです。これで自分の身を守っていると考えられられますが、色的には、逆に目立っていると思います。何かに擬態しているのかもしれませんが、その何かは調べても分かりませんでした。
今回最後の登場は、ヨツメアオシャク(蛾の仲間)の幼虫です。下の写真に写っているのですが、分かりますか。私も、風もないのに突然動いたので、気が付いたぐらいです。ヨモギの葉が枯れて塊になったような部分、実はこれが芋虫なのです。
近寄って写真を撮りました。上に頭が見えます。いわゆる尺取り虫ですから、体を丸く曲げて腹脚で茎につかまっています。そして、背中にヨモギの葉をたくさん付けていました。この隠れようには本当に驚きました。今回のかくれんぼ大賞です。