星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

ウラギンシジミの幼虫の不思議な行動

ウラギンシジミという、シックな装いの蝶がいます。今日、その幼虫を見つけたので紹介します。ちょっと変わった行動をします。

ウラギンシジミは、名前の通り翅の裏側が銀色(白に近い)をしています。

翅を閉じて止まるので、表側の写真はほとんど撮れません。たまたま撮った写真がこれです。青い斑があるのでメス。オスは赤斑です。

さて、今日見つけたまだ若い幼虫です。クズの花に隠れていました。色もクズの花の色に合わせてピンク色をしています。小さかったので、自分でもよく見つけられたなと思います。

そして少し大きくなった幼虫も見つけました。とても綺麗なピンク色をしています。顔は、下側にちょっとだけ出ています(小さな黒い目が見えています)。そして、お尻側に穴の開いた大きな突起が2本出ています。これは何でしょう?

実は予習していたので、枯れ枝でつついてみました。その時の様子が下の動画です。なんと突起からブラシ状の線香花火のようなものが一瞬出てきました。これは図鑑に「徘徊性のクモなどに対しては致命的でない部分を嚙ませる『誘き寄せ効果』を、サシガメのような外敵には『おどし効果』を持つ」と書いてありました。すごい行動をしますね。そう言えば、アゲハチョウの幼虫も頭の方から臭い突起を出して天敵を脅しますが、ウラギンシジミの幼虫の突起は臭くないそうです。

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【2023.9.10追記】

昨日もう一度ウラギンシジミの幼虫に会いに行ってきました。少し大きくなって、背中に白い筋が現れていました。これが終齢幼虫なのかな。

動画から、線香花火のような突起物が出た瞬間を抽出しました。こんな形のものを体から出すなんて、不思議すぎます。

その時の動画です。

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