週末の自然観察散歩で、道端の側溝に沢山のイラクサが生えているのを見かけました。何気なく見ていると、ある違和感を感じました。下の写真ですが、左のイラクサの葉と右のイラクサの葉が微妙に違います。左の方が緑色が濃い気がします。触ってみると、左の方が固い感じがしました。帰って調べてみたのですが、イラクサにも色々種類があって、2種類が一緒に生えていることが分かりました。左がアオミズ(青水)、右がヤブマオ(藪苧麻)でした。
ところで、上の写真で他に違いがあるのに気が付きませんか?そう、右のヤブマオには虫食いの穴があるのに、左のアオミズには虫食いの跡がないのです。そこで、誰がヤブマオを食べているのか観察してみました。
最初に見つけたのは、タイワンキシタアツバの幼虫です。黒い斑点が体だけでなく頭にもあるのが特徴です。意外に可愛い顔をしていますよ。
フクラスズメの幼虫もいました。派手な色をしていますが、毒は持っていません。ちょっかいを出すと、頭をものすごい勢いで振り回します。これがなかなかの光景です。
2種類の芋虫とも、同じように生えているイラクサの仲間のうち、ヤブマオだけを食べていました。つまり、好き嫌いがあることになります。これって大発見!?(ということにしておこう)どちらも食べきれないほどたくさん生えているので、味が良い方に集まるのでしょうね。