昆虫
頭の上に箒のような飾りが付いた昆虫がいました。どことなく愛・地球博のキャラクターのキッコロに似ていませんか。さて、この昆虫、何の仲間か分かりますか。私も全く見当がつかなかったので、専門家に聞いてみました。そしたら、蛾の仲間のヒメクロイラガ…
手塚治虫さんのペンネームの元にもなっているオサムシですが、後翅が退化していて、飛べません。飛べないので、川や海で隔離されてしまい、地域によって変異(亜種)が現れる興味深い昆虫です。体の光沢が綺麗なこともさることながら、変異が多いことも多く…
厳密には昆虫ではないけど、アオオビハエトリ(クモの仲間)の擬態を紹介します。上の写真は、右側のクモが左側のアリを捕食しているところです。青色に光って見える部分があり、とても綺麗な蜘蛛でした。ところで。クモの脚は8本。でも6本に見えますよね…
川沿いを散歩していると、綺麗な蛾を見つけました。キオビミズメイガです。キオビは、黄色い帯が翅にあることに由来しています。メイガは蛾の種類の名前で、なんとかノメイガという名前の蛾が沢山います。ただ、稲の害虫という意味もあるそうです。気になる…
黒い地に黄色の縞模様をしたトンボというと、誰もがオニヤンマを思い浮かべます。ところが、よく調べると、サナエトンボの仲間に、黒と黄の縞模様をしたトンボが多いことが分かりました。今年見た黒と黄(もしくは緑)の縞模様を持つトンボを紹介します。み…
今日、極めつけの昆虫の擬態を見つけてしまいました。シャチホコガの幼虫です。いわゆる芋虫なのですが、4本の脚が長く、とても芋虫には見えません。尾の方(左側)は、ベビが舌を出しているように見えます。最初、どっちが前か分かりませんでした。こうなる…
NHK「チコちゃんに叱られる!」で、「なぜイヌはあんなに種類がいるの?」という疑問が取り上げられました。家畜としてのイヌは、生物分類学的には同じ種類だそうです。でも犬種によって全く見た目が違いますよね。放送では、遺伝子が緩いからと解説されてい…
今日一日の散歩で、何種類もの昆虫の擬態に出会いました。どれもなるほどと思わせる工夫で、色々なものを真似ていました。 トップバッターは上のオジロアシナガゾウムシ。何に擬態してると思いますか?そう、鳥の糞です。本物の鳥の糞だったら鳥も食べようと…
ホタルというと、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルしか知りませんでした。ところが、写真の昆虫を見たとき、ホタルに似ているのだけど、胸が赤くないので、不思議になりました。調べるとクロマドボタルというホタルでした。昼に出会ったので光っては…
小さなナナフシモドキに出会いました。モドキがつきますが、立派なナナフシの仲間です。いつもと違って、踊るように体を震わせています。いつもおとなしく動かないのに。 しばらく目を離していると、体が奇妙な形に変わっていました。えっ、えっ?顔の部分が…
一昨日、コシマゲンゴロウがベランダのボールから飛び立っていったと思ったら、今朝また、メダカの稚魚用のボールに、見たことがない昆虫が泳いでいました。後ろ脚がオールのようになっていて、体型はマツモムシにそっくりなのですが、背泳ぎではなく、普通…
オニグルミの木に、一際大きなテントウムシがいました。カメノコテントウです。丸い体の直径は10ミリくらいで、私の人差し指の爪と同じくらいの大きさでした。同じ所にいたナミテントウと似た模様をしていますが、大きさが違うので一目で違うことが分かりま…
我が家では、ベランダでクロメダカを飼っています。メダカが卵を産むと、白いボールに移して孵化を待ちます。朝、そのボールを除くと、見たことがない虫が泳いでいました。夜の間に飛んできたみたいです。大きさ1センチぐらいで、丸く、横から毛の生えた脚…
私の住む岐阜県東濃地方は、日本一の陶器の生産地です。普段使いの食器から茶道具まで様々な陶磁器が作られています。ここが陶器の一大生産地になったのは、良質な陶土が取れるからです。 水を通しにくい陶土層の上に砂礫層があると、そこから水がしみ出し、…
川の側を歩いていたら、手にトンボが止まりました。ダビドサナエというサナエトンボの仲間です。羽化したところなのか、しばらくじっとしていました。赤とんぼが突き出した指の先に止まるのは聞いたことがありますが、サナエトンボが手に乗ってくるなんて、…
大きさが1センチあるかないかの小さなバッタを見つけました。はじめは大きなバッタの幼虫だと思っていました。でも図鑑で調べるとこれで立派な成虫で、ヒシバッタという名前だと分かりました。どうしてヒシが付くかというと、下の写真のように上から見ると…
私の住んでいる川の側では、夜になるととんでもないほどの虫(カワゲラ、トビケラ、コバエなど)が窓に集まってきます。薬局で売っている虫除けグッズをぶら下げても効果なし。そこで、ちまたで噂のオニヤンマの模型を作ってみました。実物そっくりの模型も…
久しぶりにエナガの群れに出会いました。その群は、親鳥と5羽くらいの幼鳥の家族でした。幼鳥は巣立ちからしばらくたっていて、元気よく飛び回って餌を探していました。でも、親鳥のようにピンク色の部分がなく、顔が全体的に黒茶色です。また、長い尾が整…
コナラの木の下に、葉をクルクルと巻いた、小さな茶筒のようなものがたくさん落ちていました。これは、オトシブミという甲虫が作った、幼虫が育つための巣(専門的には揺籃というそう)です。この中に、親が卵を産み、卵から孵った幼虫がこの葉を食べながら…
可愛い顔をした緑色の芋虫を見つけました。丸い顔に黒い目が二つ付いていて、アニメーション(ニャッキ)に出てくる芋虫にそっくりです。 その芋虫は、ワラビの葉を食べていました。ワラビが食草の蝶・蛾がいるのかと、図鑑を調べたのですが、なかなか見つか…
今日、NHK「昆虫すごいぜ!『春だよ!課外授業はテントウムシ』」を見ていて、テントウムシの種類の多さにビックリしました。さらに、今年たまたま出会った昆虫が、テントウムシに擬態してると知ってまたビックリ。その昆虫が、イタドリハムシ(ハムシの仲間…
ニホンカワトンボ♂ ニホンカワトンボ♀ アサヒナカワトンボ♂ アサヒナカワトンボ♀ 同じ場所、同じ時間に2種類の姿形がそっくりなトンボがいました。この2種類のトンボはあまりにも似ているので、DNA解析によって分類され、2006年にやっと名前が決まった曰く…
ハンミョウ アリを食べるニワハンミョウ 同じ場所にいて、姿形が同じなのに、色が違って名前も違う昆虫がいます。先日、ハンミョウとニワハンミョウが同じ場所で群れているのを見つけました。姿形、動きなど全く同じです。ただ、色が派手なのと地味なのとで…
見たことがない昆虫がいるなと思い、写真に撮って拡大してみるとビックリ!腹部がサソリみたいにそり上がっていて、おまけに先端にハサミまでついています。口もゾウみたいに、細長く伸びています。図鑑で調べると、ヤマトシリアゲという昆虫でした。ハエや…
写真に写っている昆虫の触角を見てください。体の5倍位の長さがあります。こんなので飛べるのかと思いますが、器用にフワフワと飛んでいました。図鑑では名前が分からず、ネットで「触角が長い」で調べたら、すぐに分かりました。クロハネシロヒゲナガとい…
今年初めての蝶を見ました。先日まで寒の戻りで寒かったのに、今日は20度近くまで気温が上がりました。そのせいでしょうか、キタテハが姿を現しました。昨年の秋に羽化した秋型で、一冬を成虫で越した頑張り屋です。秋に蜜を吸っていたかもしれないセイタカ…
3月の上旬から4月の上旬にかけて、公園で出会った昆虫たちを紹介します。 ギフチョウ 尾根道の明るい場所を巡回するように休みなく飛んでいました。たまたま止まったところを写真に撮りました。 ホソミオツネントンボ 春に羽化したトンボだと思ったのですが…
公園にバードウォッチングに行くと、緑色のとても美しい蝶が、ヒガンバナで吸蜜していました。カラスアゲハと思って写真を撮り、帰ってから図鑑で確認してみました。そうしたら、意外なことにミヤマカラスアゲハの雌だったのです。ミヤマカラスアゲハは「深…
エノキ(榎)という木をご存じでしょうか。旧街道の一里塚のてっぺんによく植えられた木で、かなり大きくなり、遠くからでもよく見えるランドマークになった木です。このエノキを食べる昆虫がいます。タマムシ(玉虫)です。そう、法隆寺にある玉虫厨子に翅…
生き物の名前(種名)は、形や色で分けられることが一般的ですが、最近はDNA解析で判断することもあるようです。その一例が「カワトンボ」、従来は翅の色や生息場所などによって、何種類にも分けられていました。それが2007年にDNA解析によって、たったの2種…