星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

昆虫

軍配を持つトンボ〜グンバイトンボ

とても形態の変わったトンボに会いました。下の写真のグンバイトンボです。4センチぐらいの小さなイトトンボですが、よく見るととても違和感があります。そうです。脚(中脚と後脚)に白いうちわ状の飾りが付いています。名前に付くグンバイは昔の武将や相…

ゲンジボタルが飛び始めました

昼間、川沿いのオニグルミの葉の裏で、ゲンジボタルが休んでいるのを見つけました。今年もホタルが飛び始めたのではと思い、早速夕暮れを待って同じ場所を訪れました。予想通りホタルがたくさん飛んでいました。近頃LEDの光ばかりみているので、ホタルの放つ…

葉上の宝石〜多様なハムシたち

ハムシ(葉虫)は、どこにでも身近にいる小さな昆虫ですが、なぜかテントウムシほどメジャーではありません。葉虫というだけあって、幼虫も成虫も植物の葉を食べます。だから園芸植物や農作物を食害する種もいるので、害虫になってしまっているところも可哀…

瓜二つのニホンカワトンボとアサヒナカワトンボのメスが一緒にいました

1メートルぐらい離れて2匹のカワトンボがいるのを見つけました。どちらもメスで、見た目がそっくりです。誰が見てもこれは同じ種だと思うでしょう。 ところが、じっくりと写真を見比べると、これは違う種だと分かりました。上がニホンカワトンボ、下がアサ…

アリに擬態するクモの気持ち〜アリグモ

網戸の内側にアリがいたので、外に逃がしてあげようと、ティッシュでつかんで外に離そうとすると、なんと糸にぶら下がって出てきました。アリが糸?よくよく見ると、脚が八本でした。ということはクモ?!これはアリに擬態したクモ、その名もアリグモでした…

名前にツバメが付いた蛾たち〜ウスキツバメエダシャク、ギンツバメ

どういった訳か、名前にツバメが付いた蝶や蛾がいます。今週そんな蛾を見かけたので写真をアップします。どちらも蛾といっても蝶にはない美しさを持っています。蝶は派手な色や模様のものが多いですが、蛾の場合はどちらかというと和風で、落ち着きがありま…

家の中で羽化してしまいました〜モンシロチョウ

ゴールデンウィークに実家に帰省した際に畑で収穫したカブラやジャガイモなどの野菜をもらってきて、プラスチックのコンテナにいれて玄関で保管していました。先日、そのコンテナの外側に蝶の蛹が付いていたのでビックリ!野菜についてきた芋虫が這い上がっ…

テントウムシの産卵〜カメノコテントウ

今日、オニグルミの葉の裏でカメノコテントウの産卵に出会いました。普段はせわしなく歩き回っているカメノコテントウが、この時はカメラを向けてもじっと動かないので、不思議に思いました。すると卵を産み始めました。たった10分くらいのことですが、貴重…

平清盛に似ている?〜ジョウカイボン

ジョウカイボンという昆虫に出会いました。カミキリムシに似ていますが、分類上はホタルに近いそうです。この昆虫の面白いところは、その名前です。昆虫の名前というと、その色、形を表す言葉が頭についていることが多いです。例えば、「ハラビロカマキリ」…

白いドレスをまとった芋虫〜クルミマルハバチの幼虫

オニグルミの葉っぱの裏に、白い毛糸のようなものが付いていました。あれ?動く! 枝を歩いているのがいたので、横から観察したら、イモムシでした。そこで、小学館の図鑑NEO「イモムシとケムシ」で調べたのですが、見つかりません。ネットで検索してやっと…

シックでお洒落な蛾たち〜ウスムラサキノメイガ、ホソオビシロヒゲナガ

公園の散歩をしていて、葉の裏に小さな蛾がいるのを見つけました。ウスムラサキノメイガです。写真に撮って拡大すると、とても複雑で綺麗な色をしていました。翅の頭の方は黃色と白のまだら模様、中央部は茶色かと思いきや紫色に見える部分があります。これ…

他人のそら似?〜ベニボタル、アカハネムシ

上の二つの写真に写った昆虫、色や形がそっくりですが、全く違う種類ということが分かりました。胸の形が少し違うので間違いないです。上がベニボタルで、下がアカハネムシ(の仲間)と思います。 この二つの昆虫について面白い記事がありました。『アカハネ…

背中に金色のエックス模様〜セモンジンガサハムシ

テントウムシくらいの小さな虫が葉の裏にいました。セモンジンガサハムシというハムシの仲間です。体全体がドーム(名前では陣笠)の形になっていて、周りがスケルトンです。頭の部分(左側)もスケルトンのカバーが覆っています。何からか分かりませんが、…

マイマイガの卵塊にマイマイ!?

林の木の幹に蛾の卵塊が付いていました。もう孵化した後のようです。 近付いてよく見てみると、カタツムリの幼体が少なくとも4匹隠れていました。 不思議に思い、専門家に聞いてみると、マイマイイガの卵塊にカタツムリの幼体が越冬のために潜り込んだので…

桜に蝶〜ルリタテハ、ギフチョウ

桜の花を吸密する生きものというと、メジロ、ヒヨドリ、スズメといった鳥が最初に思い出されます。蜜蜂が集まってくることもあります。ところが、蝶が吸密しているのを見たことがありませんでした。それが昨日のウォーキングで、満開の桜に蝶が吸密している…

待ちに待った春〜テングチョウ・キタテハ

今日は最高気温が一気に20℃を越え、春の陽気になりました。すると、冬越しをしていた蝶たちが飛び始めました。今日出会ったのは、テングチョウ、キタテハとルリタテハの三種類。意外と知られていませんが、成虫で越冬する蝶は結構いるんですよね。ルリタテハ…

冬の蝶〜キタキチョウ

今日は成人の日、雲一つない晴天で、日中の気温が14.8℃まで上がりました。そんな陽気につられてか、一匹のキタキチョウが飛んでいるのを見かけました。キタキチョウが成虫で越冬することは図鑑で知っていたのですが、実際に真冬に見たのはこれが初めてです。…

岐阜にも雪虫がいました

小さな白いホコリのようなものがフワフワ飛んでいるので、何かと思って手に取ってみると、なんと翅がある昆虫でした。ハエ?ハチ?アブ?結局何か分からなかったので、写真に撮って帰ってから確認すると、北海道で大発生するという雪虫でした。つまり、白い…

今年見た赤とんぼ

NHK「昆虫すごいぜ!」の新作は、「赤とんぼ」がテーマでした。赤とんぼというと赤い色をしたトンボ全般というイメージがありますが、番組ではさらに厳密に分類していて、アカネ属を赤とんぼと定義していました。だから、南から渡ってくるウスバキトンボは赤…

晩秋まで見られる昆虫〜オオアオイトトンボ、クロコノマチョウ

秋も深まり、朝晩が冷え込んできました。あんなに沢山見られた昆虫たちも姿が見られなくなりました。ところが、よく探すといるんですよね。今回は、10月末に見かけたトンボと蝶を紹介します。 オオアオイトトンボ 図鑑によると、イトトンボの仲間(均翅亜目…

初めて知ったヒメバチの種多様性〜シロスジヒメバチほか

himebati.jimdofree.com 上のサイトにあるように、寄生バチであるヒメバチは、見つかっているだけで世界で2万種以上、日本でも1,000種以上いる、節足動物の中で最大級の種多様性を持つハチの仲間です。まだ研究が十分に進んでおらず、最終的に日本では3,000…

弱肉強食?〜オオカマキリとコカマキリ

最近までカマキリの種類を意識することはありませんでした。カマキリはみんな同じ形をしていて、分類が難しそうだったからです。でも、上の写真を撮ったことで、2種類のカマキリを分類できるようになりました。そう、緑色のカマキリが茶色いカマキリを食べ…

忍者が履いた水蜘蛛?〜スジブトハシリグモ

忍者が履いて水の上を歩いたといわれている道具に「水蜘蛛」というものがあります。アメンボのように水の上を歩くのですが、道具の名前にはクモと付いています。水の上を歩くクモがいるのかなと思っていたら、出会ってしまいました。スジブトハシリグモです…

これは?何?〜トリノフンダマシ

葛の葉を裏返すと、全く何か分からない昆虫のようなものがいました。調べるとトリノフンダマシという名前のクモでした。名前の通り鳥の糞に擬態しているようです。クモでも擬態しないと、鳥などに食べられてしまうのでしょうね。でも、このクモ、葉を動かし…

意外なところから外来種が侵入〜ムネアカハラビロカマキリ

大きなカマキリがこちらをにらんでいました。ハラビロカマキリです。でも、要注意!これは外来種のムネアカハラビロカマキリでした。大陸にいるハラビロカマキリで、本来日本にはいませんでした。でも、2000年ごろに初めて確認されてから、今では全国で見つ…

えっ!蛾?〜キンモンガ

昨日、とても綺麗な蝶を見つけました。黒地に黄色の斑紋は、まるでギフチョウのよう。翅の縁の白い帯も光沢があってお洒落です。図鑑で名前を調べると、キンモンガ。ガ?ガ?蛾?蛾の仲間でした。それもアゲハモドキガ科というなんとも微妙な科名。蛾と蝶の…

まだまだ暑いですが、季節の移ろいを感じる赤トンボ〜マユタテアカネ、リスアカネ

沢山いたハグロトンボの数が減り、赤とんぼ(アカネ属)が姿を現すようになりました。まだまだ暑いですが、季節の移ろいを感じます。昨日の散歩では、マユタテアカネとリスアカネに会いました。若いオスで、体はまだ橙色ですが、これから秋にかけて赤くなっ…

小さいけど鮮やかな色をした昆虫〜アシグロツユムシ、ヤマイモハムシ

1センチにも満たない小さな昆虫は目を凝らさないと見つけられないものですが、まれに宝石のように光って見える昆虫がいます。普通であれば、周りの色に合わせたり、擬態をしたりして、捕食されないようにすると思うのですが、どうして目立つ色をしているの…

キッコロみたいな昆虫〜ヒメクロイラガ

頭の上に箒のような飾りが付いた昆虫がいました。どことなく愛・地球博のキャラクターのキッコロに似ていませんか。さて、この昆虫、何の仲間か分かりますか。私も全く見当がつかなかったので、専門家に聞いてみました。そしたら、蛾の仲間のヒメクロイラガ…

進化の不思議を感じる昆虫〜ミカワオサムシ、クロカタビロオサムシ

手塚治虫さんのペンネームの元にもなっているオサムシですが、後翅が退化していて、飛べません。飛べないので、川や海で隔離されてしまい、地域によって変異(亜種)が現れる興味深い昆虫です。体の光沢が綺麗なこともさることながら、変異が多いことも多く…