星のかけら ブログ

岐阜県東濃地方を中心に鳥や虫などを観察しています。私たちのまわりには不思議がいっぱい散らばっています。虫嫌いな人はごめんなさい。たまに可愛い芋虫も出てきます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

名前に人名の付いた昆虫とクモ〜エサキモンキツノカメムシ、カトウツケオグモ

昆虫の名前というと、姿形の特徴や色が由来となって付けられていることがほとんどですが、たまに人名が付いていることがあります。最近そんな昆虫とクモを見つけたので、紹介します。 まず、エサキモンキツノカメムシ。家のベランダにやってきました。背中の…

トンボじゃないよ〜ツノトンボ、ヘビトンボ

見た目はトンボ、でも蝶のような触角がある、そんな昆虫に会いました。なんだこれ?っと思いましたが、世の中便利なもので「トンボ、触角」でネット検索するとすぐに分かってしまいました。アミメカゲロウ目のツノトンボという昆虫でした。ウスバカゲロウに…

緑色と黄色〜マルウンカ、キボシマルウンカ

下の写真の昆虫、テントウムシにそっくりな姿をしてますが、全く違うカメムシ目に属するマルウンカの仲間です。上がそのままマルウンカ、下がキボシマルウンカです。同じ日に同じ場所で見ました。どちらも形は似ていますが、紋の色が違います。マルウンカは…

何があったの?〜カルガモ親子

8月13日に初めて出会った、子供4羽を連れたカルガモ親子を、朝散歩の途中に観察していました。すると、少しづつ数を減らして、今日8月22日、ついに子供が1羽になってしまいました。それも昨日まで3羽いたのに! 何があったのでしょう?子供たちが順番に巣…

近くにカワセミが飛んできた!

今朝の散歩でとても嬉しいことがありました。毎朝、土岐川の河川敷を散歩して、ツバメやカルガモに会ったら、コンデジで写真を撮っています。そしたら今朝、チーチーチーという声がして、近くの柳の木にカワセミが止まりました。緊張しながらカメラを取り出…

カルガモ親子の朝食

早朝の散歩でよく見かけるのが、カルガモ親子の採餌風景。でも早朝だけで、昼間に親子を見かけることはありません。調べると、カモが活動するのは夜、つまり夜行性らしいです。昼間はタカなどの天敵に見つかりやすいのでしょう。朝も危ないんじゃないかと心…

鳥の糞に擬態する昆虫たち〜モンクロシャチホコ、オジロアシナガゾウムシ、トリノフンダマシ

今日は最近見た鳥の糞に擬態する昆虫を紹介します。どれも白い部分と黒い(茶色い)部分が絶妙に混ざっていて、上手く鳥の糞に似せています。 まずは、モンクロシャチホコ。そもそもこれは蛾には見えません。下のモフモフが頭で、上側の翅は丸く折りたたまれ…

半分巣立ち〜ツバメ

昨日まで巣の中にいたツバメの雛が、今朝巣立ちました。でも巣の近くに座ったままです。まだ飛べないのかな。 まだ脚の力が弱いのか、お腹で座っている感じ。なんか置物みたい。 親(お父さんかな)が心配そうに見ています。 近くの電線にツバメの群れがいま…

構造色かな?〜ヨツスジヒメシンクイ

生きものには、光を反射して青色や緑色に輝くものがいます。カワセミの青色や、タマムシの緑色などです。こういった輝きは、色素を持っているわけではなくて、表面の微細な構造が特定の光を反射しています(これを構造色と呼びます)。さて、この構造色です…

綿毛をまとった虫たち〜ベッコウハゴロモ、アオバハゴロモ、エノキワタアブラムシ

昆虫には、ロウ物質を毛のように出して、体を隠すものがあります。ロウ物質で身を隠しているようですが、どうもその効果が疑問です。青い葉の上で白い綿毛のようなものがあれば、結構目立つからです。これから最近見かけたロウ物質の綿毛をまとった昆虫を何…

巣立ち間近のツバメの雛

朝のご近所散歩でツバメの巣を観察していたのですが、今朝、雛がいまにも巣立ちしそうになっていました。羽も尾もまだ伸びきっていません。巣の縁に立って、羽をパタパタさせていました。 巣立つところまで見たかったのですが、人様の家の前でいつまでも待っ…

奇怪な姿形の蛾たち〜オオエグリシャチホコ、ヒメクロイラガ、シャチホコガ

蛾の仲間は、蝶の20倍ぐらいいて、チョウ目(鱗翅目)のほとんどを占めます。日本には5000種近くいると言われています。なので、全てを見ることは到底できません。図鑑にも一部しか載っていません(蝶はほとんど載っているのに)。 それだけ種類がいるので、…

栄養補給〜ルリシジミ

舗装された道に、ルリシジミがじっと止まっていました。写真を写そうと近付いても逃げません。最大限近付いて写真を撮り、よく見ると、鳥の糞(上)やミミズの死骸(下)に口を伸ばしています。一瞬ギョッとしますが、一番下のサイトリンクにもあるように、…

他人のそら似〜ヒメカマキリモドキ

散歩中に不思議な昆虫に出会いました。前脚が鎌になっています。顔もカマキリに似てます。でも、私の知っているカマキリとは明らかに違います。どこを調べて良いか分からないまま、図鑑(学研の図鑑)をペラペラめくっていくと、図鑑の最後に近付いたところ…

増改築物件〜ツバメの巣

私の住む岐阜県東濃地方では、3種類のツバメが繁殖します。ツバメ、コシアカツバメ、イワツバメです。ツバメより少し大きくて腰が赤いと、コシアカツバメ、少し小さくて腰が白いと、イワツバメです。 この3種類、作る巣の形が違います。普通のツバメは、ご存…

メタリックグリーンの昆虫たち〜ハグロトンボ、マメコガネ、アトボシアオゴミムシ

今日の散歩で、メタリックグリーンに見える昆虫を3種類見かけました。綺麗でとてもよく目立つ色ですが、ふと、どうしてこんな色をしているのだろうと思いました。捕食者への威嚇、異性へのアピール、どちらかな。そう言えば、熱帯に行くほどメタリックな昆…

微妙な力関係〜チョウゲンボウとセグロセキレイ

チョウゲンボウが狩り場にしている河川敷の空き地があります。いつも、同じ電線にとまり、空き地の昆虫か蛙を探しています。時々、急降下して狩りをします。 そのチョウゲンボウの近くにセグロセキレイが止まっているのを見ました。図鑑には、チョウゲンボウ…

はじめまして〜コシボソヤンマ

ヤンマ科に属するトンボというと、実はギンヤンマしか見たことがありませんでした(名前にヤンマが付くという意味では、オニヤンマ、コオニヤンマ、ムカシヤンマがいますが、これらは別の科)。 そして今日、ついに2種目に出会いました。コシボソヤンマです…

綿菓子みたいだけど〜シジュウカラの幼鳥

朝の散歩の途中、シジュウカラの幼鳥に会いました。もう独り立ちして自分で餌を探しています。 電線の部品の中に美味しそうなものを発見!びゅーと伸びて上手く採れません。 えーい、引っ張るぞ! よし。食べてみよ。 なんか、美味しくない。なにこれ?

おしゃれなワンポイント〜ハラビロトンボ

職場の敷地内に湿地があり、この時期たくさんのハラビロトンボが飛んでいます。青いオスは、近寄るとすぐに飛び立ってしまって、なかなか写真を撮ることができません。そんな時、メスなのか未熟なオスなのか分からないのですが、黄色みの強いハラビロトンボ…

カメノコテントウの一生

この2年間、公園のオニグルミの木に来るカメノコテントウを観察してきました。産卵から羽化までの成長の過程を、だいたいですが見ることができたので、写真で紹介したいと思います。カメノコテントウは大きくて、光沢があって、とても綺麗なテントウムシです…

高いかな?〜ヒクイナ

明け方、コォ、コォ、コォと規則正しく、連続で鳴いている鳥がいるので、何かなと探してみました。河原の茂みから聞こえるのですが、姿が見えません。しばらく待っていると、ヒョコッと赤みがかった鳥が現れました。初めて見るヒクイナです。警戒心が強くて…

チョウのようなガたち〜キシタエダシャク、ヒョウモンエダシャク、キンモンガ、ゴマダラシロエダシャク、アカスジシロコケガ

いっぱんに、成虫が昼間に活動し、美しいはねをもつものを「チョウ」、夜活動し、地味なはねをもつものを「ガ」とよんでいます。ところが、ガの中にも昼間に飛ぶきれいな種がいます。(中略)結局は、「チョウとガに生物学的なちがいはない」ということで落…

食欲旺盛な幼鳥〜セグロセキレイの親子

河川敷にいるセグロセキレイの親子を見つけました。子供はまだ親に餌をねだっています。すると親が大きなトンボ(多分サナエトンボ)を採ってきました。子供は大きな口を開けてねだります。 この後、親は、トンボの翅を取り除いたりして、小さくしてから子供…

オサムシの色の変化〜ミカワオサムシ

オサムシの仲間のほとんどが、後ろ翅が退化していて飛ぶことができません。だから、地域によって独自に進化して、色々な種に分かれています。ダーウィンで有名な、ガラパゴス諸島のゾウガメやイグアナみたいに。オサムシの中のオオオサムシ亜属は17種もいる…

軍配を持つトンボ〜グンバイトンボ

とても形態の変わったトンボに会いました。下の写真のグンバイトンボです。4センチぐらいの小さなイトトンボですが、よく見るととても違和感があります。そうです。脚(中脚と後脚)に白いうちわ状の飾りが付いています。名前に付くグンバイは昔の武将や相…

ゲンジボタルが飛び始めました

昼間、川沿いのオニグルミの葉の裏で、ゲンジボタルが休んでいるのを見つけました。今年もホタルが飛び始めたのではと思い、早速夕暮れを待って同じ場所を訪れました。予想通りホタルがたくさん飛んでいました。近頃LEDの光ばかりみているので、ホタルの放つ…

葉上の宝石〜多様なハムシたち

ハムシ(葉虫)は、どこにでも身近にいる小さな昆虫ですが、なぜかテントウムシほどメジャーではありません。葉虫というだけあって、幼虫も成虫も植物の葉を食べます。だから園芸植物や農作物を食害する種もいるので、害虫になってしまっているところも可哀…

羽の短いイワツバメの幼鳥

早朝散歩をしていると、橋桁にイワツバメが集団で止まっていました。イワツバメはいつもせわしく飛び回っているので、これまで写真を撮ったことはありませんでした。携帯していたコンデジで撮影し、家に戻って写真を見てみると、驚いたことに、羽の短い幼鳥…

瓜二つのニホンカワトンボとアサヒナカワトンボのメスが一緒にいました

1メートルぐらい離れて2匹のカワトンボがいるのを見つけました。どちらもメスで、見た目がそっくりです。誰が見てもこれは同じ種だと思うでしょう。 ところが、じっくりと写真を見比べると、これは違う種だと分かりました。上がニホンカワトンボ、下がアサ…